OCA Cacao & Chocolate

OCAは、
ベトナム国バリア=ブンタウ省でオーガニックのカカオ農園を基幹事業とし、添加物を加える事なく安心・安全な６次産業化を進めている。

農業への拘り
農薬・化学肥料を使わず、カカオ単一栽培では無くアグロフォレストリーやパーマカルチャーの考えを基に万物共生のオーガニック農園。大規模農園では無く、個性をもった１haから3haほどの小規模農家となる。カカオは、強い太陽光を遮る必要があり、シェードツリーが必要。バリア=ブンタウ省チャウドック県はベトナム国の中でも肥沃な土壌と綺麗で豊かな水に恵まれている事で、高品質なカカオ栽培が可能である。OCAのカカオ農園内には、バナナ、ココナッツ、カシューナッツ、胡椒、ザボン、ドラボンフルーツ、ジャックフルーツ、マンゴー、パパイア、ドリアンなどの複数の果実が栽培されている。カカオの受粉は、蟻が役割を担っている。蟻は害虫駆除にも一役をかってくれている。農園内には、鶏、犬、猫、アヒルなどが自由に走り回っている。鶏が歩くことで土を優しく耕してくれる。天敵である鶏と猫が寄り添って寝ている姿には驚く人が多い。

OCA|JAPAN全製品｜各国オーガニックマーク取得/認証/使用許可済です
クリックで確認ください　オーガニック国際認証　左から有機JAS（日本）｜USDA（アメリカ）｜EU（オーロッパ）｜COR(カナダ)
世界的視野で重要なこの４認証すべてを取得しているカカオ農園は、2024年10月現在もベトナム国ではOCAが唯一無二の存在である。

オーガニック栽培は、慣行栽培と比較すると栽培に手間がかかり且つ収量が下がると言われているが、OCAオーガニックカカオ農園は、ベトナム平均である 700-800kg/ha と言われるカカオ豆の収量を大きく上回る、2,000kg/ha という 3 倍の収量を得ることが出来ているほど生産性が高い。

多くの企業が、オーガニックの国際認証のカカオ農園での取得を宣言し試みるが、未だに他社は実現していない。背景として、農園でのオーガニック国際認証の取得には、農家さんとの信頼関係と共に、毎日の農作業の記録を始めとする継続的な協力が必要であるが、カカオは苗を植えてから収穫が軌道にのるまでに約5年もの期間がかかる事もあり、それを継続する事は大変困難であるからだと予想する。

単一栽培では無く、多くの果実等も同じ農園で栽培する農法によって、カカオ以外の果実収穫販売による収益も得ている。

OCAが目指しているのは、農業は格好良く、スマートで、儲かる産業にする事である。そのための施策として複数の取り組みを行っている。

カカオの全ての活用
カカオ＝チョコレートの為の原材料であり、世界中で需要が高まっている。しかし、チョコレートに使用されるのは、カカオの木の一部である。

カカオポッド（カカオの果実）の中のカカオパルプ（果肉）に包まれたカカオ豆を発酵し焙煎しカカオ豆のカカオハスク（外皮）を剥き、粉砕・磨砕し砂糖を加えたものがチョコレートとなる。

OCAは、殆ど使われていない、収穫したカカオパルプとカカオ豆を絞りカカオの生搾りジュース、それを1年かけて自然発酵させ無添加（酵母、アルコール、糖分等）で醸造したカカオワイン（カカオリキュール）を商品化している。

更に、日本では産業廃棄物として処理されているカカオハスクは、カカオハスクティとして商品化。

カカオポッドの皮を加工食品、堆肥、バイオマス燃料への活用を進めている。また、カカオの葉も、緑茶・紅茶などの活用を模索中だ。
カカオバター、カカオパウダーなどの、一般的に食品として利用されるカカオ一次加工品の、化粧品ジャンルへの活用も行っている。

人材育成
OCAが中心となり、バリア=ブンタウ省にて農業協同組合を2023年5月に発足した。 農業協同組合には、地域の 90 %以上の農業従事者、農業関連企業、団体が加盟し、地方政府・人民委員会（行政）とも協力し地域全体の農業を基幹産業とした産業振興に取り組んでいる。

人民委員会、農業省の政策に基づき、農業協同組合が企画立案を共に行い実行をしている。 カカオ農園へのカカオ苗木の配布、肥料の配布、定期的な勉強会を開催し情報共有、栽培技術指導をし、地域の農家さんの品質と技術の向上を行っている。

2011年をピークに、1,200ha と言われたバリア=ブンタウ省でのカカオ農園の栽培面積は、コロナ前には 1/10 の僅か 120ha まで減少していた。背景には、儲からないカカオ農園の流通システムである。OCAが着実にオーガニック栽培を進め、カカオの苗を植え、農家さんと協力しカカオ産業の再構築を開始した事で、カカオ栽培を再開や新たに参入する農家さんが増えていった。

2024年現在、OCAが直接関わっている農園は、230haとなり、バリア-ブンタウ省内のカカオ農園は、450ha まで増加している。OCAが収穫したカカオを全量買取し加工しベトナム国内をはじめ、海外への販路の拡大を進めている。 OCAのオーガニック国際認証は、高品質カカオを求めるヨーロッパとシンガポールで高い評価を獲得し、オランダの「Crafting Market」社とは、50 トンのカカオ豆の取引、シンガポールの「Mr.Bucket」社とは、カカオ豆の他にオーガニック認証付きのカカオワイン 1 万本の輸出するまでに成長している。

OCAは、
チョコレート作りだけの会社では無く、カカオ農園という一次産業から、二次産業・三次産業を創り、バリア=ブンタウ省というベトナムの地方都市で農業を基幹産業とした新産業創造と街作りを行っている企業です。

バリア=ブンタウ省でカカオを中心に作るビジネスモデルは、カカオ以外の全ての農業への転用や、ベトナム全土のカカオ産業そして、現在もASEAN各国（タイ・カンボジア・ミャンマー等）から視察が訪れていますように、世界のカカオベルト帯へのノウハウ・技術の提供が可能だと考えています。

日本のオーガニック消費者の多くは、自分の身体の健康の為と考えが中心ですが、農薬と化学肥料を使わない自然循環型の農業は、土を豊かにし元々綺麗な水を科学的な物質で汚すこと無く土を通して地下へ川へ海へ戻すことによって海洋資源にも良い影響を与え、地球環境の好転へと繋がります。

OCAは、カカオ全ての部位を使用することで、地方都市での新産業の創造、収益の増加、地方への回帰をもたらすと考えています。

今まで消費国が生産国（特に被害が顕著にあらわれえいるのが西アフリカのコートジボワール（生産量・世界一位）、カーナ（二位））への投資（人と農園）を怠ってきた事で、西アフリカは気候変動という世界的な現実に対応ができずカカオ生産量が激減しています。（恐らく復活はむりだろうと予想される。）

OCAのバリア=ブンタウ省は、農業を基幹産業と公式に宣言しているベトナム国政府の政策に基づき、バリア=ブンタウ省の地方政府・人民委員会による、地域全体の水源の確保がベースとなり、同地域の農園には全て灌漑設備を我々は導入しています。

オーガニック国際認証を取得を導入したのは、無名のブランドOCAの認知度向上と共に、販路拡大そして、最も大きな理由は、世界で最も明確なトレーサビリティの明確化です。OCAのカカオ加工場も、カカオ農園同様に４つのオーガニック認証（JAS/USDA/EU/COR）を取得しています。

OCAのカカオ・カカオ加工品は、農園から製造加工そして販売・輸出まで全てのトレーサビリティが明確です。

IT化、機械化を進めていく中でも、特に加工場の完全自動化は行いません。数値化し、機械が行うべき重労働、単純作業は切り替えていきますが、職人を育成し増やしていく事を目指しています。

株式会社「オカ｜ジャパン」｜代表取締役　野澤浩樹　ocajapan.com